珍しい彼岸花を育ててみませんか
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彼岸花とは

彼岸花類には、秋のお彼岸に咲く彼岸花 別名 曼珠沙華や、白花ヒガンバナ、キツネノカミソリなどの野生種だけではなく、品種改良によって数多くの園芸種が生まれています。
彼岸花類の野生種、園芸種を総称して、園芸上はリコリス(Lycoris)と呼んでいますが、ほかの球根植物に比べたら、知名度も普及もまだまだです。新時代の花として、今後が楽しみな球根植物です。

     曼珠沙華 のページもご覧ください。       


彼岸花は球根で生育する多年生植物
彼岸花が、毎年、ほぼ同じ時期に同じところで咲くのはどうしてでしょうか。
彼岸花は、「球根」と呼ばれる地下にある球状の部分に養分を貯えています。秋の彼岸のころになると、球根は夏の眠りから覚めます。何も見当たらない地面から突然花茎を伸ばしてきたかと思うと、あっという間に花を開き、秋の風物詩として、緋赤の強く反転した独特な花姿を見せてくれます。
彼岸花の開花の適温は、20度C〜25度Cといわれます。9月も半ばごろになると、朝夕の気温がそのくらいになる日が多くなりますから、彼岸花の体内時計も敏感に反応するようになるのでしょう。
細かく観察すると、日蔭の涼しいところでは早目に咲き、陽ざしの強いところでは遅れるのがわかります。また、年によっていくらかは開花時期が異なりますが、これも、その年の気候や降雨と関係があるのかもしれません。

なお、彼岸花類の原種といわれるものでも、たとえば、キツネノカミソリ、スプレンゲリー、中国産の彼岸花(プミラ)、日本の赤の彼岸花(曼珠沙華)、ショウキランなどですが、品種によって開花に7〜10月とかなり幅があります。
眠りから覚めて花開くのが、品種によって早いのと遅いのとがあるのは、周囲の気候や環境などに適応するように、それぞれが独自の進化をしていった、ということがあるのかもしれません。
花を育てるする立場からすると、開花期に幅があるということは、長い期間にわたって鑑賞できるわけですから、好都合だといえます。


彼岸花は、開花という大仕事を終えるとまもなく葉を伸ばしてきます。気温が下がって周囲の雑草が枯れてくると、お日さまのエネルギーをたっぷりと葉に受けることができます。ほかの植物のように、花の咲く前から葉を伸ばすより、雑草の生い茂る夏場をやり過ごして、晩秋になってから葉を出したほうが得策だ、と考えたのかもしれません。
晩秋から初夏にかけて葉を茂らせ、お日さまのエネルギーと地中の水分や養分を吸収して、球根の肥大と繁殖を続けます。
翌年、初夏の日差しがだんだん強くなってくると葉を枯らし、球根は周りの雑草の下で暑さをしのぎながら、しばしの夏の眠りに入ります。そして、また秋の開花に備える、という生活リズムをずっとくりかえしているのです。


彼岸花類は、アサガオやヒマワリなどのように、毎年、種から生長する一年生の植物と異なり、球根を主体にして生長と繁殖を続ける多年生の植物です。
彼岸花類(リコリス)の中には、日本の彼岸花 曼珠沙華と異なって、実の着く品種もいろいろありますが、実のサイズはほかの植物に比べたら大きくて、一つの花から採れる数は僅か数粒です。採れた種を蒔いても、開花までには5年〜6年の歳月がかかります。従って、種を蒔いて増殖するということはあまり効率的ではありません。
ただ、放任していても球根が自然分球でどんどん殖えるし、毎年よく咲いてくれますから、比較的管理のやりやすい観賞植物だといえます。


彼岸花の故郷は中国
彼岸花類は、中国大陸が原産地といわれています。日本の彼岸花がいつごろどこから渡来して、どのようにして各地にひろがっていったのか、いろんな説があるようです。
彼岸花類は、日本では園芸植物としては敬遠される傾向があったようです。ところ変わればで、アメリカあたりでは、日本の彼岸花やショウキランが、「レッド・スパイダーリリー」、「ハリケーンリリー」などと呼ばれて、かなり前から観賞用として植えられているそうです。
彼岸花
日本やアメリカの育種家によって、すばらしい園芸種も数多く作り出されたため、最近では民家の庭先や公園などでも、彼岸花類がさかんに取り入れられるようになりました。彼岸花が忌み嫌われたのは遠い昔の話になりつつあります。


彼岸花・・・魅惑と伝説の花
マダムバタフライ
彼岸花類の学名、リコリス(Lycoris)は、ギリシャ神話の海の女神の名前に由来するそうです。
花を眺めていても、西欧的な美しさと、東洋的な深みを持ち合わせた、珍しい鑑賞植物だと思います。
一度巡り会うと、そのカラフルな色彩と特徴的な花姿に魅了されます。それに、私たちがこの花に惹きつけられるのは、何かしら遠い昔の思い出に出会ったような、なつかしい気持ちにさせられることもあるのかもしれません。
鮮明な色彩と特徴的な造形の妙、それに、いろいろな伝説とがあいまって、彼岸花類にはほかの花には見られない神秘な魅力が感じられます。
夏から秋にかけて、こうした謎を秘めた美女軍団が、次から次へと色彩の饗宴を繰り広げてくれることから、彼岸花ファンをとりこにしているのかもしれません。


彼岸花類の花の形は、大きく分けると、彼岸花のように花弁が強く反転するタイプと、夏水仙(スクアミゲラ)のようなユリ型のタイプがあります。
植物分類学上は「ヒガンバナ科」というグループになり、水仙、クリナム、ネリネ、アマリリスなどが同じ仲間です。そういえば、ネリネの花や球根は、彼岸花によく似ています。見るからに兄弟同士といった感じがするので、ルーツをたどっていけば同じところにたどり着くのかもしれません。


彼岸花・・・葉見ず花見ず
彼岸花類の大きな特徴は、「葉見ず花見ず」といわれるように、花と葉が全く別の時期に出ることです。葉が一枚もないときに、花茎だけがニョッキリと姿を現す風変わりな球根植物です。
英名の「マジックリリー」は、彼岸花類のこうした性質を言い現したものだと思います。花だけが突然に現れてくるわけですから、まさに、「魔法の百合」ですね。

葉の出る時期は、品種によってばらつきがあります。大きく分けると、彼岸花、白花ヒガンバナ、シ
真夏のクリスマスの葉
ョウキランなどのように、花後まもなく葉の出る「秋出葉型」と、インカルナタ、オフホワイト、スプレンゲリーのように、翌春に葉の出る「春出葉型」があります。もっと厳密に言えば、はるまっち、ヘイジャクスのような「晩秋出葉型」や、秋月、キツネノカミソリのような「冬出葉型」も少なくありません。
秋に葉の出るタイプは、冬場を中心に葉を茂らせることから、寒冷地や積雪の永く続くところでは生育が厳しくなります。寒冷地でも生存していけるようにと、春に葉の出るタイプのものが現れてきた、そういうことが考えられますね。

春に出葉するタイプのものは、遅れをとりもどすかのように、春暖とともに、勢いの良い大きな葉がぐんぐん伸びてきます。そして、初夏のころには早々と枯れてしまいますから、葉の生育は比較的短い期間で終わってしまいます。
彼岸花類は、緑の少ない冬から春にかけて、青々とした美しい葉を茂らせますから、葉だけでも十分鑑賞価値があります。冬季の緑化材料として使うと、殺風景な冬景色に潤いとやすらぎを与えてくれます。


彼岸花・・・夏から秋の花
インカルナタ
彼岸花類では、野生の彼岸花や黄色のショウキランなどがよく知られているため、一般に秋の花というイメージが強いようですが、園芸種はむしろ夏咲きのものが多いです。
開花期は意外と幅が広く、7月から10月の長期にわたります。

7月は、オオキツネノカミソリや夏水仙などの早咲種が咲き始めます。
8月は、インカルナタ、ゴールドフレーム、ヘイジ
ャクスなど、洋風の華やかな花が盛りを迎えますから、いちばんにぎやかなときです。
9月から10月にかけては、彼岸花をはじめ、白花ヒガンバナ、ショウキラン、オオスミなどの日本的な季節感のある花が多くなります。
開花期の異なる品種をいくつかとりそろえると、花の少ない夏から秋にかけて、長い期間にわたって、カラフルで美しい花を楽しむことができます。

色彩豊富な彼岸花類は、クリスマスの花としてもよく似合いそうです。
クリスマスのころに咲くものを作り出したい、という夢を語る愛好者もたくさんおられます。遅咲きのもの同士を掛け合わせていけば、そのうち、ジングルベルを口ずさみながら彼岸花類を観賞する、そういう日が来るかもしれません。


彼岸花の開花習性
ヒガンバナ科の植物特集(新花卉75 1972年 )に、森源次郎さんの「ヒガンバナの開花習性」という研究論文が掲載されています。
それによると、
彼岸花の球根内部には、4月には花芽が出来はじめます。その後の夏の高温は、初期のうちは花芽の成長が促進され開花を早める効果があり、後になってからの高温は、開花に対して抑制的に作用する、ということです。そして、開花の適温は20〜25度Cにある、ということが実験研究により確かめられています。


カラ梅雨で夏は猛暑、そして、秋雨前線早しという気象条件がそろったらどうなるでしょうか。初期の高温で花芽の生長が進んで、準備万端整ったところに、秋雨で地中の温度が下がれば、いつもの年よりもかなり開花が早まる、ということが想像されます。
開花の準備を万端整えているときに、厳しい残暑がいつまでも続くようだと、彼岸花も、開花適温の20〜25度Cが来るのがきっと待ち遠しいことでしょう。


彼岸花の球根を購入して植栽した人から、周りのものよりもかなり早目に開花した、という報告を受けることがあります。
生産農家が球根を掘り上げて倉庫などに保管すると、とくに梅雨どきなどは、地中にあるものよりもかなり高温下におかれることが多くなります。そうすると、人為的に花芽の成長促進処理が行われた状態になり、自然のものよりも開花が早まる、ということが考えられます。
翌年から周りのものと同じ条件下で生育すれば、同じ時期に開花するようになりますから、心配はいりません。


夏咲きの多い彼岸花類の園芸種は、さらに開花が気まぐれです。年によって開花が半月やひと月ぐらいずれることはざらにあることです。雨が少なくて乾燥状態が続いたときなどは、そのまま地中でじっとしていて、大きな雨のあとに一斉に花茎を伸ばしてくるという性質があります。
もっとも、いつまでも開花を待ち続けているということではなく、掘り上げたままの球根でも、ある程度の時期が来れば花芽が上がってしまいます。
思うに、葉のない夏場には、人間の目には眠っているように見える彼岸花類も、開花や発葉に備えて、静かに着実に生育活動を続けているということですね。


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