珍しい彼岸花を育ててみませんか
球根の通信販売  彼岸花の城下農園
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白、黄、赤の彼岸花


日本に自生している彼岸花類では、白い彼岸花 白花ヒガンバナ(アルビフロラ)、黄色い彼岸花 ショウキラン、赤い彼岸花 曼珠沙華、橙色の彼岸花 キツネノカミソリやオオキツネノカミソリ、などがよく知られています。


白い彼岸花 アルビフロラ
白花ヒガンバナあるいは白花まんじゅしゃげといわれるものには、花色、花形、葉色の異なるタイプがいくつかあります。花色は純な白というわけではではなく、クリームがかった白、うすいピンクがかった白、濃い目のピンク(アルビピンク、チェリーピンク)などいくつかの変異が見られます。
花形は、花弁がやや幅広くてフリルの入るものや、細弁のものなどがあり、いずれも強く反転します。葉色にも濃淡の差があります。
白花ヒガンバナの中で、花弁が幅広くてフリルの入るタイプを「アルビフロラ」、細弁のタイプを「エルジアエ」と言うんだよ、と教えてくれた人があります。一般には、広弁のタイプも細弁のタイプも含めて、白花ヒガンバナ(アルビフロラ)で流通しているようです。
フォーン」は、アルビフロラに似ていますが、クリーム色の広い花弁が波を打ち、力強くてりっぱな花姿です。開花はアルビフロラとほぼ同じで、9月半ばごろになります。


白花ヒガンバナは、黄色のショウキランと赤の彼岸花の雑種といわれています。
そうなると、ショウキランの相方はよく実の着く中国産の彼岸花だったのでしょうか。それともショウキランが日本の彼岸花(曼珠沙華)とたまたま巡り会って、白花ヒガンバナが生まれたのでしょうか。いろんなタイプの白花ヒガンバナがあるということは、いくつかの巡り会わせがあったのかもしれません。
色彩の世界では、赤と黄色を混ぜ合わせたら、オレンジないしは柿色などを想像しますが、ショウキランの黄と彼岸花の赤とがかけ合わされた結果、白色の花ができるというのも、なんだか不思議な感じがします。


黄色い彼岸花 ショウキラン
黄色のショウキラン(ショウキズイセン)は、当地でも、民家の庭先などによく植えられています。波打つ花弁は幅が広くて、反り返りが強く豪華な花姿です。
花、葉、球根とも、彼岸花よりもひとまわり大きくなります。花は遠くからでもよく目立ち、周りがパッと明るくなるような雰囲気です。
彼岸花よりも少し遅れて9〜10月に咲きます。
比較的花保ちがするので、切り花としても人気があり、直売場などにもよく出荷されています。
彼岸花類は、鉢植えでは花が咲きにくい傾向がありますが、ショウキランはよく咲きます。大鉢にまとめて植えると、室内でも観賞できる豪華な鉢物になります。


葉も光沢があって美しく、秋から初夏まで見られますから、緑の少ない冬場には貴重です。
ただ、ショウキランは、あまり日差しの強いところでは生育がよくありません。耐寒性も彼岸花類では弱いほうです。
樹木の下の南側など、夏場に日差しがあまり強くなく、冬場には陽だまりになって霜のあたらないような場所を選んで育てます。
寒冷地では、鉢植えにして夜間は室内に取り込んでやるようにしたほうが良いでしょう。


黄色の系統では、ほかにも、オオスミ、秋月、アケボノショウキランなど、秋咲きで季節感のあるものがいくつかあります。いずれも九州の鹿児島あたりが原産地ではないかといわれています。


白花の名品 真夏のクリスマス(ホウディシェリー)
真夏のクリスマス(ホウディシェリー)は、日本の自生種ではありませんが、暑い盛りの8月に咲く彼岸花タイプの白花です。クリーム白色で咲き始めますが、白花ヒガンバナよりもさらに白に近くなります。
端正で大型の力強い花を咲かせるので、白系彼岸花の名品といわれています。当園の彼岸花類の中でも、いちばんの人気品種です。
中国産の自然雑種といわれていますが、一体どのような親から生まれたのでしょうか。


厚みがあって幅広の葉は先端が丸く、美しい青緑をしているので、ほかの品種とはすぐに見分けがつきます。緑の少ない冬場には葉だけでも十分鑑賞価値があります。
球根は丸型で、白花ヒガンバナよりもずっと大型です。
本種は、1948年にヘイワード氏によって中国からアメリカに導入されました。命名は、珍球根の蒐集と販売の先駆者、セシル・ホウディシェル氏にちなんだものだそうです。
正式品種名の「ホウディシェリー」が舌をかむような名前なので、当園でも「真夏のクリスマス」という園芸名で販売しています。


濃い緋赤の黒赤ヒガンバナ
普通の彼岸花とは比べ物にならないほど、濃い緋赤の彼岸花もあります。葉も濃色です。山草家の(故)鈴木吉五郎さんから譲っていただいたものですが、当園で譲り受けた(故)平尾秀一さんの彼岸花類の収集品の中にも、同じものが含まれていました。平尾さんの文献でも、鈴木さんから譲り受けたという記述がありますので、出所は同じところのようです。
普通の彼岸花は自然分球でどんどん殖えていくのですが、黒赤ヒガンバナは普通の彼岸花ほどには殖えてくれません。葉も球根も普通の彼岸花に比べて幾分小振りです。開花率も普通の彼岸花に比べたら大分劣ります。


黒赤ヒガンバナは、彼岸花の突然変異によって生まれたものでしょうか。もしかしたら、彼岸花に偶然実がついたものが地にこぼれ、うまく生育したのが鈴木さんの目に留まったのかも、ということも考えられます。
普通の彼岸花に比べたら性質が弱いので、もし鈴木さんの目に留まらなかったとしたら、生存競争に負けて自然消滅、ということもあったかもしれません。


8月に咲く早咲ヒガンバナ(プミラ)
野生の彼岸花は秋の彼岸の9月半ばごろから開花のピークを迎えます。
中国産といわれる彼岸花の中には、早いものでは8月の半ば過ぎには開花するものがあります。8月の終わりごろから9月の初めに開花するものなど、早咲きの彼岸花にもいくつかのタイプがあります。


「コヒガンバナ」
と言われるように、葉も球根も一般に小振りです。日本の彼岸花と同じところで育ててみるとその違いがよくわかります。ただ、中には日本の彼岸花並みに葉の長いタイプもあります。出葉の時期や葉の枯れる時期も、それぞれいくらかづつ違ってきます。
日本の彼岸花と違っていずれも実がつきますから、交配をされる方には親としても使えることになります。


花の少ない暑い盛りに、燃えるような真っ赤な花を咲かせてくれますから、早咲きの彼岸花もこれからだんだん普及していくものと思われます。
なお、中国産の彼岸花を「プミラ」というそうですが、平城好明さんから譲っていただいた「プミラ」は、やはり実がつきますが、日本の彼岸花とほぼ同じ時期に咲きます。中国産の彼岸花がすべて早咲き、ということでもないようです。


10月に咲く遅咲ヒガンバナ
野生の彼岸花がすっかり枯れてしまったころに咲き出す遅咲きのタイプもあります。花形は普通の彼岸花そのものですが、球根は大型で、葉も彼岸花とは異なってやや直立するタイプです。
当園でも、平尾さんのラベルについていた「遅咲ヒガンバナ」という園芸名で販売していますが、厳密に言うと、こちらは、日本の彼岸花やプミラとは別のタイプの彼岸花ということになりそうです。なお、実のほうは彼岸花と同様ついてくれません。
気温が下がってから咲くため、花保ちがして長い期間鑑賞することができますから、花壇や公園用あるいは切花用としても、重用されるようになるかもしれません。


橙色のキツネノカミソリ
キツネノカミソリもユニークな名前ですが、こちらも生育地によっていくつかのタイプが見られます。花も球根も彼岸花類では最も小型で、花びらは彼岸花のようには反り返りません。どちらかといえば可憐で山草的な感じです。
彼岸花に比べて生育地が限られているのは、球根が小さくてほかの雑草と共存していくのには体力不足なのかもしれません。
開花期は彼岸花よりも早く、夏咲きの系統が多いです。
オオキツネノカミソリは、花も球根もキツネノカミソリよりも一回り大きく、開花はとても早くて7月に咲きます。通信販売でキツネノカミソリの球根を購入したら、オオキツネノカミソリのほうが送られてきたことがあります。園芸の世界ではきちんとは区分されておらず、混同があるのかもしれません。
オオキツネノカミソリには、白花の変異種があります。純な白ではなく、ピンクがかったクリーム色の花が咲きます。相当前に小学校の教頭先生からいただいたのですが、なかなか殖えてくれず、種を蒔いても今のところうまくいきません。


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